【2018年】年間ベストアルバム50 (邦楽編)
前回の【2018年】年間ベストアルバム50(洋楽編)に続き、今回は年間ベストアルバム(邦楽編)です。
個人ルールとしてApple Musicに登録のあるアルバムのみでの評価なので、宇多田ヒカルとか星野源あたりが入りません。(入れたら絶対順位変わる)
それと、レビューが全然上手くできないことが前回の記事を書きながらわかったので、今回もコメントはざっくりしてます。すいません笑
では、今回も50位からカウントダウン形式で発表です。
50. No Buses「Boring Thing」
東京を中心に活動する4人組インディーロック・バンドのデビューEP。
Ticという先行曲を最初にYouTubeで観た時はなぜかわからないけど
タイ(とかアジア系)のロックバンドか何かだと勘違いしていた。
バンド名の由来はArctic Monkeysの楽曲から。Girlという曲はThe Strokesっぽい。
No Buses - Girl (Official Video)
Ticという曲を聴いた時はDarwin Deezに音も歌声も似てるなぁと思った。
No Buses - Tic (Official Video)
darwin deez - radar detector (official video)
49. Poraris「天体」
オオヤユウスケと柏原譲(Fishmans/So many tears)による2人組ロック・バンド。
これまでの作品と比べても決して新しいことをやっているわけではないんだけど
これまでのPorarisが好きなので今回も安定して素敵な曲が増えたなという印象。
Polaris | グラデーション (Official Music Video)
48. 集団行動「充分未来」
ex相対性理論の真部脩一率いる4人組ポップ・バンドの2nd。
ジャケの宗教チックなテイストは全然感じられない(良い意味で)めちゃくちゃ聴きやすいポップス。
一曲目の「会って話そう」では’’会って話したくない’’真部さんの囁くようなコーラスが聴けます。
集団行動 / 「充分未来」Music Video Track(充分未来~オシャカ~会って話そう~モンド)
47. ベランダ「Anywhere You Like」
京都出身の男女混合インディーロックバンド。今作が初の全国流通盤。
美しいアルペジオと、癖のない真っ直ぐでのびやかな歌声が良いですね。
今年のベストアルバムを選出していたら気づいたんですが、京都のアーティストが多いです。
このあとまだまだいっぱいランクインします。
46. Perfume「Future Pop」
Perfume6枚目のオリジナルアルバム。
流行りに敏感な中田ヤスタカ氏がいち早く取り入れたフューチャーベースという
新しい音楽ジャンルにポップスの要素を取り入れたその名も「Future Pop」(そのまんま)
ドラマの主題歌になったTOKYO GIRLとか、ちはやふる(映画)の主題歌の無限未来など、今回のアルバムのシングルカットの曲はだいぶ大人っぽさが目立つ。
先行配信されたLet Me Knowもしっとり’’聴かせる曲’’という印象。
メンバーはいよいよ30代になり、アイドルという目線で見ると自分も含めファンは色々と心配になったりするものですが、
あるインタビューで「いや~、歳重ねるってマジ楽しくって!「大人って超楽しい!」と思ってて。だから、30歳の扉をバーンって開けたいです。」
と答えたあ~ちゃんの発言で救われた人もたくさんいるはず。
俺はなぜPerfumeの年越しライブに行けないのか!!!
話を戻しますが、僕はなんやかんや可愛い曲好きなのでベストトラックは「宝石の雨」で!歯、磨こうぜ!
[Official Music Video] Perfume 「Future Pop」
45. Chelmico「POWER」
見た目も曲も可愛いけど、滑らかなフロウはバシッと決めててカッコ良いです。
44. 揺らぎ「Still Dreaming, Still Deafening」
滋賀出身の4人組、初の全国流通盤。まだメンバーも19、20歳くらいらしい。
ウィスパーボイスと轟音サウンドというシューゲイザー、ドリープポップの伝統芸能的な楽曲が並びます。
Slowdiveとか、初期のきのこ帝国好きにオススメ。
揺らぎ - Unreachable (Official Music Video)
43. uri gagarn「For」
rup_inouでMCを担当しているcpこと威文橋がボーカルを務める3ピースオルタナティブロックバンド。
実はイノウよりもこっちの方が結成が早いらしい。知らなかった。
音数が最小限で、地を這うような静けさが続く中、時折現れるザラっとした音の歪みとシャウトにヒリヒリする。
42. 小袋成彬「Selfish」
宇多田ヒカルのプロデュースで今年話題になった音楽家。まさかの同い年だった。
なにせファルセットボイスが美しい…!
Frank OceanやJames Blakeと比較されてるようですが、たしかにR&B的な要素と声の出し方が似てるかも。
41. 蓮沼執太フィル「アントロポセン」
蓮沼執太が率いる総勢16人の音楽家による楽団。フィル名義では2枚目のアルバム。
多種多様な楽器のアンサンブルと男女混成のボーカル。その間を自在に飛び回る環ROYのラップがカッコ良い。
今年の「森、道、市場」でライブも観ました。天気の良い日中の野外とは相性抜群でした。
蓮沼執太フィル / Juxtaposition with Tokyo【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
40. JYOCHO「美しい終末サイクル」
ex.宇宙コンビニのだいじろーのソロプロジェクトとしてスタート(いまはメンバーが固まりバンド化)したJYOCHOの1stアルバム。
宇宙コンビニの時からのバカテクのタッピング奏法は健在。フルートの音色が特徴的でマスロック調なのに圧倒的に爽やか。トクマルシューゴに近いものを感じます。
(ちなみに京都のバンドです。)
JYOCHO『つづくいのち』(Official Music Video) / 『circle of life』
39. カネコアヤノ「祝祭」
横浜出身の女性SSW。音楽活動は杉並区あたりでやっていたことが多かったらしく、僕の家の近所の老舗喫茶店でバイトしていたらしい。(「さよーならあなた」という曲のMVに出てきます。)
はっぴいえんどの影響を感じるノスタルジックなフォークロックで、見た目はなんとなくおっとりしてそうだけど、ステージに立つと逞しく歌ってる姿がカッコ良い。
ファンの人に怒られそうでこれまで言わなかったんですが、歌声がたまに’’クレヨンしんちゃん’’に聴こえる瞬間がある。
これ、自分だけかとTwitterで調べたら同じ気持ちの人けっこういて安心した。笑
38. 羊文学「若者たちへ」
東京都、下北沢を中心に活動する3ピースバンド。クールなイメージがもともとあって、アルバム通してはやっぱりその印象の通り。「ドラマ」という曲カッコいい。
「天国」みたいなちょっとコミカルな曲も歌ったりするのが意外だった。
羊文学 "天気予報"(Official Music Video)
37. くるり「ソングライン」
また来ました京都を代表するバンド、くるり。
ここ数年、目まぐるしい転調の曲やらラップやらで攻めてたところからまた優しい歌モノに戻ってきた気がする。
「その線は水平線」のイントロがとにかく最高。
36. KIRINJI「愛をあるだけ、すべて」
メジャー・デビュー20周年を飾る13thオリジナル・アルバム。
アルバム名からお洒落、サウンドはアーバンで心地よいポップス。裏腹に歌詞はちょっと現実的。ググれとかSiriとか意外なワードも出てきて面白い。
KIRINJI - 「AIの逃避行 feat. Charisma.com」 Full Size
35. Sentimental boys「Festival」
長野出身の4ピースバンド。バンド名から全開のセンチメンタル具合。
曲名も「蜻蛉になって」、「情緒」、「青春が過ぎてゆく」など。曲名からエモい。
いざ曲を聴くとミドルテンポで翳りのある優しくも切ない曲ばかりで見事にセンチメンタルな気持ちに。
Sentimental boys - 夜明けの夢 (official video)
34. MONO NO AWARE「AHA」
八丈島出身のポップバンドの2nd。「東京」など楽曲に深みが増した曲が増えた。
このバンドの言葉遊びのセンスは前作からあったけど、「轟々雷音」はいよいよ造語まで作り出したその真骨頂みたいな曲。
MONO NO AWARE "轟々雷音" (Official Music Video)
33. きのこ帝国「タイム・ラプス」
結成10周年イヤーの6thアルバム。
ボーカルの佐藤さんがインタビューで「ポップで軽やかなものを作ろうとしたら、この10年を振り返って色々な感情が起こって結果的に深みも増して、キラキラと重さの中間地点みたいな、まさにきのこ帝国っぽい作品になった」みたいなことを言っていて、それがとてもしっくりきた。
インディー時代のシューゲイズサウンドからキラキラしたポップな時代も経てベストなバランスの良曲がたくさん揃った作品。
32. the hatch「Opaque Age」
札幌出身のオルタナバンドのデビュー作。今年1番の問題作はたぶんこれ。変態ハードコア。
ボーカルがこんだけ絶叫しながら合間に不気味なトロンボーンを鳴らすスタイルが堪らない。
MVもけっこう過激なので閲覧注意!
31. STUTS「Eutopia」
星野源の「アイデア」の2番で曲のテイストがガラッと変わる時、後ろでMPCをタップしているのがこの人。さらに今年の紅白歌合戦のオープニング音楽を担当するなど、めちゃくちゃすごい人になっている。。。
アルバムを最後を飾る「Changes(feat.JJJ)」が「夜を使いはたして feat.PUNPEE」に続くアンセム的な名曲。
STUTS - Changes feat. JJJ (Official Music Video)
30. Lucky Kilimanjaro「HUG」
2014年、熊木幸丸(Vo/Sampler)を中心に結成した6ピースエレクトロポップ・バンド。
「ひとりの夜を抜け」は鮮やかなシンセサイザーのサウンドが気分をグングン高揚させるクールなダンスチューン。
Lucky Kilimanjaro「ひとりの夜を抜け」Official Music Video
29. TENDRE「NOT IN ALMIGHTY」
ベーシスト / 歌手 / 音楽家 / プロデューサー、鍵盤やサックスなども自在に演奏する
マルチプレイヤー河原太朗のソロ・プロジェクト。
Suchmosが売れ、Nulbarichが売れたのならこの人売れないとおかしい。
Petrolzの長岡亮介のような色気のある歌声もカッコいい。
TENDRE - RIDE(Official Music Video)
28. tofubeats「RUN」
初めて演奏やボーカルに客演を招かず、マスタリング以外の全編をひとりで作り上げた4thフルアルバム。「RUN」や「ふめつのこころ」などアルバムの顔となる曲から中盤のインスト楽曲を経て、「RIVER」でしっとり締める構成。
「RIVER」が沁みる。。。「ふめつのこころ」を聴くと年始に見ていたドラマ「電影少女」を思い出してこちらもエモい。
27. シャムキャッツ「Virgin Graffiti」
前作の「Friends Again」に続きシンプルな温かみのあるアンサンブルに磨きをかけた5thフルアルバム。休日にまったり聴きたい。
阿佐ヶ谷スターロードフェスティバルでボーカルの夏目さんとEMCの江本さんが2人で歌った「このままがいいね」が最高過ぎていまだにはっきり覚えている。
Siamese Cats - Escape Eve (Official Video) 2018 シャムキャッツ - 逃亡前夜
26. Bakyun the everyday「New Boys, New Girls, New City Punk」
東京を活動の拠点においている男女2人組シティパンクバンドの初の全国流通盤。
たぶんバンド名の由来はostooandelというバンドの同名楽曲からだと思う。
バンドの初期衝動と熱量が全開で一曲目からぶっ飛ばし続ける痛快なアルバム。
歌声も特徴的で声の裏返し方がジュディマリの頃のYUKIっぽい?
言葉の選び方も面白い。あとギターも上手いんだよね。
Bakyun the everyday 「TOKYO!!!」Music Video
25. MASS OF THE FERMENTING DREGS「No New World」
ベースボーカルの宮本菜津子が率いるマスドレことMASS OF THE FERMENTING DREGSの4thアルバム。
前作「"ゼロコンマ、色とりどりの世界"」以来8年ぶりのカムバック作!
パワフルなボーカルや、爆発力のある演奏は健在で、それでいてポップなメロディーセンスは秀逸。
MASS OF THE FERMENTING DREGS - New Order
24. Gateballers「「The all」=「Poem」」
2013年に東京で結成された4ピースバンドの2nd。
説明がとても難しい。こういう音はサイケデリックと呼んでよいのか。
サウンドが実験的で奇妙だけどちゃんと歌モノっぽいのも多い。
とにかく「イメージ」という曲が好きで、初めて聴いたのに懐かしい感じがした。これまた不思議。
Gateballers『イメージ』Music Video(2018)
23. Potomelli「Potomelli」
NYの第一線で活躍してきたジャズ・ドラマーがギターボーカルを務めるというちょっと異色な経歴のバンドのデビュー作。
AnalogfishがThe 1975サウンドで歌ってるような感じでとてもハマりました。
22. スーパーノア「素晴らしい時間」
2004年結成の4ピースバンドの3rdミニアルバム。来ました京都のバンドです。
「なつかしい気持ち」を初めて聴いた時は『うわぁ、良い曲・・・』とちょっとぐったりした。歌詞に出てくるスクールガールバイバイはNUMBER GIRLのことだろうか。
あと、一曲目の「ミラーボール」のアウトロのユニゾンもエモい。
21. Bird Bear Hare and Fish「Moon Boots」
2018年結成と言いつつ、メンバーはGalileo Galileiのメンバーとサポートギターなわけで「だったらガリレオのままやれば良かったじゃん!」と思いながら聴いたこの1st。
聴いて思ったのは、もともと高校生くらいの時から注目されていた彼らの青春時代の呪縛みたいなものからの完全な決別で、また一つ上に行ってしまったなぁという感じ。
ガリレオ時代のリスナー、頑張らないともう追い付けないところまで進んでるぞ。
Bird Bear Hare and Fish 『ページ』(Music Video)
20. The Songbards「Cages in the Room」
ビートルズフリークな神戸の4ピース。UKの偉大なバンドたちへの憧れと、音楽との向き合い方が誠実でそれがサウンドにも表れていてグッときます。
最近もう1枚EP出ましたがそっちも良かったです。
The Songbards - 太陽の憂鬱 (Official Video)
19. Official髭男dism「Stand By You」
インディーズバンド初の月9主題歌が決まりお茶の間に一気に名前が知れ渡った島根出身の4ピースバンド。今年リリースされた「ノーダウト」の収録されたアルバムではなく、こちらのミニアルバムを選びました。
バンド名とは裏腹に清潔感のあるめちゃくちゃええ声のこのバンド。
表題曲の「STAND BY YOU」も合唱必至のアンセムなんですが、「バッドフォーミー」が1番好きでかなりリピートしました。
Official髭男dism - Stand By You[Official Video]
18. Ghost like girlfriend「WITNESS」
兵庫県淡路島出身の岡林健勝によるソロ・プロジェクトGhost like girlfriendの3rdミニアルバム。
去年と今年に立て続けにEPをリリースし、来年にもEP発売が決定など楽曲制作の勢いが止まらず、かつどの作品も高品質というなかなか恐ろしい状態。しかも一人で。
17. Yogee New Waves「SPRING CAVE」
近年のシティ・ポップバンドの代表格Yogee New Waveの3rd EP。
「Blumin’ Days」がイントロのギターから完璧で、心を掴まれました。ヨギーの曲で1番好きかもしれない。春になったらまた聴きたい。音楽は魔法です。(NGワード)
Yogee New Waves / Bluemin' Days (Official MV)
16. 踊ってばかりの国「君のために生きていくね」
2015年以降相次いでオリジナルメンバーが脱退した踊ってばかりの国が、新メンバーを3人加え5人編成になってから初のニューアルバム。
下津さんの歌声の説得力は強烈で、圧倒的。「evergreen」名曲です。
一曲目から8分弱ある「Boy」はMVと合わせて観るとショートムービーのよう。
踊ってばかりの国『Boy』Music Video (2018)
15. The Wisely Brothers「YAK」
3人組ガールズバンドThe Wisely Brothersの1stアルバム。
可愛いっす。ただ、可愛いだけではもちろんない。
ボーカルの真舘さんは、影響を受けたアーティストがFrankie CosmosとThe Pastelsらしく、フランキー・コスモスなんてほぼ同世代じゃないの?と思いつつ、ゆるっとしたインディー感はここから影響受けてるのかと納得。
ボーカルの声にも特徴あるし、コーラスワークも素敵。The Letterのぎこちない英語もキュート。キキララもキュート。キュートなだけかと思いきやけっこうゴリゴリにギター歪ませたりするのも良いポイント。
The Wisely Brothers「庭をでて」【Official Music Video】
14. Chara「Baby Bump」
プロフィール的な紹介は不要かと思いますが、Charaの18枚目のアルバム。
この人もう50歳なのか、信じられねえ。
Kai Takahashi (LUCKY TAPES)、TENDRE、mabanuaなど今年個人(バンド)の活動でもアルバムをリリースするなど活躍している若手音楽家のプロデュースもあり、時代に即しながらもこの人にしか出せない世界観がはっきり提示されていて素晴らしい。
13. 崎山蒼志「いつかみた国」
AbemaTV「日村がゆく」の企画「高校生フォークソングGP」に登場し、その見た目からは想像つかない完成度の高すぎる曲を披露してあっという間にバズり、今年一番注目をさらった高校生SSW。
作品のクオリティは高校生なのに・・・なんてレベルではないし、ギター1本と歌だけでしてここまで引き込まれるのは、コードの使い方や歌い方のオリジナリティの高さによるもの。
12. 三浦大知「球体」
これまでの自分の中での印象は「めちゃくちゃ歌とダンスが上手い人」だった三浦大知。
今年、キャリアを総括するベストアルバムをリリースした後に発売された「球体」は、小室哲哉以降の安室奈美恵のプロデューサーなどでも有名なNao’ymt氏が作詞・作曲・編曲までをすべて担当した作品。今年出たアルバムの中でも群を抜いて練りに練られたコンセプチュアルな1枚。
初めて三浦大知を「聴く」という体験ができた。
三浦大知 (Daichi Miura) / NEW ALBUM「球体」(2018/7/11 ON SALE) -Teaser-
11. cero「POLY LIFE MULTI SOUL」
2004年結成の高城晶平、荒内佑、橋本翼の3人からなる東京発ポップバンド。
もう誰も到達してない領域まで完全に来ている4thアルバム。
ブラックミュージックと歌謡曲と民族音楽の融合みたいな。こんな形容の仕方で本当に良いのか俺。踊れそうで、でもリズムが掴めず踊れなさそうで、いやでもやっぱり踊れる。
cero / 魚の骨 鳥の羽根【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
10. 冬にわかれて「なんにもいらない」
寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎によるトリオ・バンドのデビューアルバム。
美しいピアノの音色と歌声にうっとりする。
普遍的で時代に左右されることのない素晴らしい曲が並んでます。こういう曲聴くと日本人で良かったなぁと思う。ハンバートハンバートとか、ユーミンとか、映画で言うとジブリみたいな、伝わってますかねこの感じ。冬が終わる前に聴いて。
9. KID FRESINO「ai qing」
MC/DJ/トラックメイカーKID FRESINOの3rdアルバム。
アルバム一曲目の「Coincidence」は今年聴いた中でもかなりの衝撃だった。
まだそんなにヒップホップへの理解は浅いですがこんなすごいアルバム出されたらさすがに評価せざるを得ないわ、という感じです。バンドサウンドだからハマるのか。
あと、スティールパンの音がほんと好きなんですよね。ゲストラッパーも大集合で豪華な作品。
KID FRESINO - Coincidence (Official Music Video)
8. ROTH BART BARON「HEX」
2008年結成の2人組バンドの3年ぶりのフルアルバム。
壮大なサウンドスケープは更にパワーアップして、シガーロスの「残響」のよう。
大きな会場の方が絶対に映えるバンドなので正しい評価を受けてもっと大きな舞台に立ってほしいと思うばかり。
ROTH BART BARON - HEX - (Official Music Video)
7. odol「往来するもの」
6人組バンドodolの3rdアルバム。
どれを聴いても一つ一つのクオリティ、芸術点が高い。
「four eyes」や「GREEN」など焦燥感のある楽曲が印象的でした。
あとこの芸術性はMVも同様で「光の中へ」の映像美は曲の魅力を倍増させてます。こんなのズルいよな〜。
odol - 光の中へ (Official Music Video)
6. Homecomings「WHALE LIVING」
きました京都のバンド!
ホームカミングス初の全編日本語詞に挑戦した3rdフルアルバム。
昔、バンアパが日本語で歌い出した時はしばらくやめてくれ~ってくらいの違和感しかなかったんですが(今は慣れた)、ホムカミの日本語詞が思った以上にしっくりきてびっくりしました。
日本語詞のせいかノスタルジックさが増して、グッドメロディー満載の作品。
Homecomings "Hull Down"(Official Music Video)
5. 中村佳穂「AINOU」
連続でランクインの京都のSSW、中村佳穂の2ndアルバム。京都ランキング1位はこの人でした。
ピアノの弾き語り曲、ジャズ、R&B、ポップなダンスチューン、更にはラップまで披露するという楽曲の幅の広さと、それを全てカバーする表現力の高さを見せつけられる凄い作品。
このアルバムの楽曲のMVがなかったので、今年観た中でもかなり好きだったこのMVを貼っておきます。
4. Analogfish「Still Life」
新譜を出す度に最高傑作が!なこのバンド。10枚目のアルバムです。
今作も円熟しまくりでアダルトな雰囲気が漂ってます。
表題曲の「静物 / Still Life」がすごい好きなんですが、途中のリフがどうしても機関車トーマスのイントロに聴こえてしまうのは僕だけなのか笑
呂布カルマをゲストに呼んだ「Pinfu」って曲もカッコいい。
Analogfish"Sophisticated Love" (Official Music Video)
3. 七尾旅人「Stray Dogs」
高知出身のSSW。デビュー20周年にして、至極のバラードのオンパレード。収録時間が77分7秒らしく、そういうところまで粋。
比較的長い曲が多いがそれを感じさせない素晴らしいメロディーセンス。びっくりするくらいどれも良い曲だった。やっぱりこの人天才だ。
七尾旅人 "きみはうつくしい" (Official Music Video)
2. Age Factory「GOLD」
奈良県出身 3人組オルタナティヴ・ロックバンドの2ndアルバム。
今この国でジャケ写のためとはいえ頭にバリカン入れられるバンドはこのバンド以外いない気がする笑
ボーカル清水エイスケの声は今の邦ロックにおいて本当に貴重な存在だなと思う。
今作で知名度を大きく上げてワンマンライブもソールドアウトになるなど確実に売れた印象。たぶんすぐに武道館クラスまで到達できる逸材なので早くそこまで連れて行ってほしい。
Age Factory "See you in my dream" (Official Music Video)
1. 折坂悠太「平成」
平成元年、鳥取生まれのシンガーソングライターの2ndアルバム。
ジャズやフォーク、ブルース、民族音楽などルーツは世界各国の音楽にあるんだろうけど、この人の音楽には「純日本」的なものを感じてしまうのは、歌謡曲や童謡など自分にとっても馴染みの深いメロディーが根底にあるからなのだろうか。平成生まれの自分にとっては、昭和以前の日本を本当の意味では知らないわけですが、折坂さんの歌には平成という枠を飛び越えて昭和どころか戦前まで想像が広がるような気さえします。
終わりゆく平成の最期に手向けられたこの素晴らしい作品に今年の年間ベストアルバム第1位というものすごく私的な範囲ですが、最大限の形で敬意を表したいと思います。
折坂悠太 - 平成 (Official Music Video)
というわけで、邦楽編50枚の紹介でした。
今回も懲りずにApple Musicに完全版プレイリストを用意しました。
なんやかんやごちゃごちゃ入れていたら150曲くらいになってます笑
(50位以下は順不同です)
こちらも良かったらチェックしてください。
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来年も色々聴いて発信できたらいいなと思います。
良いお年を。